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【土質調査】舗装の品質管理

目次

1.舗装の平坦性試験
2.舗装の透水試験
3.舗装のすべり抵抗測定
4.アスファルト混合物の密度測定

舗装の施工の品質管理、検査および維持修繕計画の立案が行われます。
主な測定項目は、平坦性・わだち掘れ量・ひび割れ・すべり抵抗・路面の粗さ・段差などがあります。

舗装の平坦性試験

試験概要

平坦性試験はアスファルト舗装やセメントコンクリート舗装した道路の出来形管理、路面性状調査に用いられ、道路の縦断方向の凸凹度合いを測定します。
3mプロフィルメーターを車両の走行位置に合わせて走査させます。中央の計測部から路面に向けてレーザーが照射され、路面までの距離を連続的に測定します。平坦性は路面の凸凹量の標準偏差(σ)により評価します。
3mプロフィルメーターの場合、一般的にアスファルト舗装の場合は偏差(σ)2.4㎜以下が基準となります。

舗装の透水試験

試験概要
透水性を有する舗装において、水を円滑に路面下に浸透させられるかどうかを測定する試験です。透水性舗装においては現場透水試験により舗装の透水性能を確認します。
測定は舗装調査・試験法便覧(H31)[1]-154に基づいて行います。
測定結果は15secあたりの透水量に換算して評価します。
一般的に車道は1,000ml/15sec以上、歩道は300ml/15sec以上の透水性能が求められます。

舗装のすべり抵抗測定

試験概要
抵抗値が基準を満たしているか測定を行います。
振り子式スキッドレジスタンステスタを用いて、アスファルト混合物やセメントコンクリートで舗装した路面のすべり抵抗値(BPN)を確認します。
※BPN : British Pendulum(Tester)Number の略

測定は舗装調査・試験法便覧(H31)[1]-100に基づいて行います。
振り子(ラバーススライダー)を持ち上げて放すと、振り子の先端面が路面と接触しながら回転し、振り上がり量を抵抗性として測定します。測定面には毎回散水を行い、濡れた路面ですべり抵抗測定を行います。また、路面温度も計測し、20℃におけるBPNに換算して評価を行います。

アスファルト混合物の密度測定

試験概要
アスファルトの品質管理を目的に行います。アスファルトのコアからアスファルトの厚さ、密度、締固め度を調査し規格値をクリアしているか確認します。
舗装面からコアを採取し、舗装の厚さ測定および現場密度の測定を行います。
厚さの測定は舗装調査・試験法便覧(H31)[4]-254に準拠し、現場密度の測定は同便覧の[3]-218に準拠して行います。
採取コアの密度から理論最大密度または基準密度に対する締固め度(%)を算出します。



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