舗装のすべり抵抗測定

舗装路面や加工面の「すべり抵抗値」を把握して施工の品質管理を実施

すべり抵抗測定とは

スリップ事故の原因の一つとして舗装表面の粗度が悪く、摩耗してしまったような路面ではタイヤのグリップが効かず、スリップ事故が起きやすくなることがあげられます。この路面の「すべり」程度を調べる方法として、舗装のすべり抵抗測定があります。

すべり抵抗測定は、アスファルト混合物やセメントコンクリートで舗装した路面のすべり抵抗性を把握することを目的としています。

舗装調査・試験法便覧((公社)日本道路協会)では、下記の測定方法を示しています。

  • S021-1 すべり抵抗測定車によるすべり抵抗測定方法
  • S021-2 振り子式スキッドレジスタンステスタによるすべり抵抗測定方法
  • S021-3 回転式すべり抵抗測定器による動的摩擦係数の測定方法

当社ではS021-2 振り子式スキッドレジスタンステスタを用いて舗装表面のすべり抵抗値(BPN※)を測定しています。
※BPN : British Pendulum(Tester)Number の略

すべり抵抗値(BPN)とは

すべり抵抗値(BPN)は、振り子式スキッドレジスタンステスタで測定して得られるすべり抵抗値の値です。

振り子式スキッドレジスタンステスタは、英国道路研究所で開発されました。 英国道路研究所では下表に示すようにすべり抵抗記録値指針を示しています。

振り子式スキッドレジスタンステスタ

携帯用試験器による所要滑り抵抗記録値指針(下表:新訂版 路面のすべり -道路・滑走路・床面-,技術書院 を参照)

分 類 現場状況 濡れた路面
滑り抵抗
A 非常に危険な場所
(1)ロータリー
(2)狭い道路で半径500フィート以下の曲線
(3)坂道1/20またはそれ以上で距離100ヤード以上
(4)狭い道路で信号灯間近
65以上
B※ 一般的必要条件。即ちA及びC分類に該当しない道路 55以上
C※ 容易な位置、即ち直線道路でなだらかな勾配とカーブで交差点なく、特別条件(混合交通特に緊急状態を起こす危険)のない所 45以上
D 全般的場所 45以下

※B、Cに入るところで、外見上滑らかな細かい表面性状の道路の場合、すりへったタイヤではこのすべり抵抗では不満足な場合がある。この種の場合には湿った路面で滑りによる危険の有無を確認の必要がある。
(英国道路研究所 による)

1.試験概要

試験の概要
(S021-2 振り子式スキッドレジスタンステスタ)

主にアスファルト舗装やコンクリート舗装の舗装路面すべり抵抗性を把握することを目的に、振り子式スキッドレジスタンスを用いて舗装表面のすべり抵抗値(BPN)を測定します。

舗装施工管理要領(日本高速道路㈱)では、セメントコンクリート舗装の出来高基準に伴うすべり抵抗値を下記としています。

項目

基準値 備考
すべり抵抗値の測定 BPN 60以上(暫定運用) 1車線200m間隔

(舗装施工管理要領(日本高速道路㈱)による)

・・・
また、道路工事設計基準(東京都建設局)の歩行者系道路舗装では、舗装路面のすべり抵抗は40BPN以上を目安としています。
(道路工事設計基準(東京都建設局)による)

試験方法

測定面の準備

  1. 測定器の準備
    ①組み立て
    ②水平調整
    ③ゼロ点調整
    ④接地長さの調整
  2. 試験の手順
    ①振り子(ラバーススライダー)を持ち上げて放す
    ②振り子の先端面が路面と接触しながら回転し、振り上がり量を抵抗性として測定する
    ③測定面には毎回散水を行い、濡れた路面ですべり抵抗測定を行う
    ④路面温度も計測し、20℃におけるBPNに換算して評価を行う

(舗装調査・試験法便覧((公社)日本道路協会)による)

測定状況


アスベストイントロ

試験結果/報告書の作成

すべり抵抗値の算出は、4回測定を行ったうち、1回目を除いた3回の測定値を算術平均し、小数第1位を四捨五入した整数に丸めた値をすべり抵抗値(BPN)とします。

報告事項は、すべり抵抗値(BPN)、路線名、測定年月日、天候、路面温度、測定箇所としています。

舗装調査・試験法便覧((公社)日本道路協会)


2.このような課題をお持ちの企業様へおすすめ


①企業の業種
道路舗装業 / 建設業 / 建設コンサルタント業 / 建築業 など

②以下のようなお困りごとをお持ちの担当者
 ・ 振り子式スキッドレジスタンステスタを自社で持っていない
 ・ 自社でも保有しているが振り子式スキッドレジスタンステスタを使用できる担当者が不在
 ・ 第三者機関として客観的に試験をして報告書まで出してほしい
 ・狭小地や歩道ですべり抵抗値を測定したい
 ・安価な方法ですべり抵抗値を測定したい   など

③特にこのようなことにお困りの担当者
 ・ すべり抵抗の計測業務の発注頻度は低いためスポットで対応をお願いしたい
 ・ 施工中に急遽すべり抵抗値の測定が必要になった
 ・ 開発した製品の安全性確認をしたい

舗装の施工管理に関して、どのような事でもご相談に応じます。お気軽にお問合せください。

3.事例・実績

民間発注業務

発注者

事例
設備工事業 国道舗装工事
アスファルトコンクリート舗装路面のすべり抵抗値
建設業 橋梁補修工事
樹脂モルタルにて舗装した路面のすべり抵抗値
建設業 国道迂回路舗装工事
アスファルトコンクリートやセメントコンクリートで舗装した路面のすべり抵抗値
建築事務所 自社製品のすべり抵抗測定
コンサルタント 視覚障害者誘導用ブロック等設置状況調査
視覚障害者誘導用ブロックのすべり抵抗値
競技場建設業 高等学校改修その他工事
​​​アスファルトコンクリートやセメントコンクリートで舗装した路面のすべり抵抗値​​​​


4.関連コンテンツ

当社ではすべり抵抗測定だけではなく、舗装の平坦性試験・舗装の透水性試験・アスファルト混合物の密度測定などの舗装の施工管理にかかる試験をご提案しています。
舗装の施工管理に関して、どのような事でもご相談に応じます。お気軽にお問合せください。

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