道路舗装の修繕を効率的に行うため、ひび割れ、わだち掘れ、平坦性、パッチング箇所を、性能確認試験に合格した測定装置(車両)によって道路の現状を把握する調査です。
調査頻度は3年~5年毎に1度、また調査距離も自治体によって異なります。
※測定装置は一般財団法人土木研究センターでの路面性状自動測定装置性能確認試験に申し込み、認定が必要となります。
課題
・内業の時間がかかっていた事
・特に路面ひび割れの評価に時間がかかる
・ひび割れの診断結果に個人差が出る
対策
・属人的ではなく、機械学習とベトナムオフショアを掛け合わせた業務フローにシフトする事にしました。
1.発注者様との納品の仕様について打合せ
2.調査計画の立案
3.測定開始
4.内業
5.ひび割れをオフショア委託(データ送信)
6.解析結果のチェックもオフショア委託
7.自動処理から報告書の作成
8.納品
路面を撮影した画像からひび割れ診断に用いる範囲をAIによって決定させます。
路面ひび割れをAIで診断させます。
現状は人間による確認・修正も行っていますが、この作業をベトナム現地法人C.E.ラボに依頼しています。
国交省舗装点検技術の評価方法を元に必要とされる帳票類の自動出力を行っています。
報告様式 | 旧内業 | 新内業 |
ひび割れ判定
50㎝×50㎝のマスにひび割れがあるか判定する |
専用ソフトで目視判定結果を1マスずつ記録 |
AIで自動解析スクリーニングし、判定基準前後のみ目視確認 |
様式-A ひび割れ率,わだち掘れ,IRI(平坦性)の調査結果をまとめ,一定のルールに基づいてKP毎に表にまとめる |
Excelの関数等で集計個別にセルに書き込む |
集計~書き込みまでソフト上で自動処理 |
様式-B 様式-Aおよび車載カメラから所定の様式にまとめる |
動画から該当する時間の画像を探して出力し,貼り付け |
時間データから該当時間の画像を自動抽出して自動貼り付け |
評価図 |
個別単位で計算 資料を作成 |
様式Aや地図データから自動で計算し、地図上へ自動プロット |
※一部の自治体では対応できない場合もあります。
例1 独自の出来高を必要とする場合
例2 「独自の結果ビュワー」を必要とする場合
例3 「基盤データ作成」を必要とする場合
従来の帳票作成に掛かった時間と比べ、自動化を取り入れた事によって様式作成が96%削減、ひび割れ評価で65%削減ができました。
ひび割れ業過に関しては、日本側の作業は画像出力とデータ送信のみとなります。
この結果はベトナム現地法人の作業時間を含めての削減効果となり、大幅な労務時間の削減を実現できました。
路面性状調査を行われる同業他社様に、私たちの自動出力・自動解析技術を利用した業務DXサービスを提供します。
また、いくつかの画像解析でのAI開発のお問合せも頂いてきており、今後もご相談を承ります。
RSVを活用したの路面性状・路面下空洞調査資料はこちら
平日 8:30-17:30
© 2001-2024 C.E.Management Integrated Laboratory Co. Ltd.