【ブログ】現場試験部インタビュー|土木管理総合試験所を支える!PS社員とは?
土木管理総合試験所では、協力業者を活用し、土木管理総合試験所の新たな業務に従事する人材を創出しながら地元密着型の業務を可能にするパートナーシップシステムを導入しています。そんなパートナーシップシステムの鍵となる「PS社員」について現場試験部の宮下部長にお伺いしました。
PS社員について
―現場試験部にPS社員という方がいらっしゃるのをお聞きしたのですが、PS社員とはどのような社員ですか?
宮下部長:PSはパートナーシップの略で、協力業者さんの社員になります。土木管理総合試験所の社員が土木管理総合試験所で雇用契約をしている社員なのに対し、PS社員は協力業者さんの雇用契約の社員になります。
―PS社員がいるのは現場試験部だけですか?
宮下部長:部門としては現場試験部門だけです。拠点としては、長野本社、東北支店、松本支店、上越支店、埼玉支店で一緒に働いています。
―PS社員が、様々な部署の中でも特に現場試験部で業務を行っているのはどうしてですか?
宮下部長:現場作業についての習得期間が他の部署に比べて圧倒的に短いことと、業務を行うために特別必要な資格がなくて入りやすいというのが大きな理由です。さらに自分でやったらやった分だけ仕事の件数が増えるという特徴もあり、現場試験部が行っています。
―現場作業の習得期間が短いというのは、現場作業をする機会が多いため、習得するのが早いというイメージでしょうか?
宮下部長:そうですね。毎日毎日同じような業務が繰り返しありますし、試験自体が割と単純な理屈のものが多いです。応用的なところに行くには少し時間がかかりますが、基本的な作業工程や打ち合わせはそこまで複雑ではなくて、例えばある試験では新入社員でも2、3か月で徐々にひとりで現場に行けるようになります。
―PS社員はどのような業務を行っていますか?
宮下部長:土木工事現場、建築工事現場の現場試験と呼ばれるものになります。現場で扱っている土の施工の管理だとか、構造物を作る前の支持力確認といった業務を主に行ってもらっています。
―現場では、土木管理総合試験所の社員と一緒に業務を行っているのでしょうか?
宮下部長:そうですね。PS社員の方には、まず協力業者さんで雇い入れていただいた後に、当社に出向という形で約1年研修をしてもらいます。その1年の中で、当社の社員に同行しながらいろいろな現場の業務、対応の方法、あとは心構えの部分も含めて一通り身に着けていただいて、問題ないという状態になりましたら請負契約という形に変更になります。そこから先は、単独でお客さんのところに行って必要な試験をしてくるというような形になります。
―PS社員の教育はどのようにされていますか?
宮下部長:入社していただいてからの約1年については、配属された拠点で当社の社員に同行して現場の作業を覚えていただきます。現場から戻ってきた後の報告書作成も当社の社員がついて教えるという形でやっています。
―PS社員はどういった試験から勉強するのですか?
宮下部長:配属された拠点によって業務のストライクゾーンが異なるので拠点による部分もありますが、主に始めに覚えてもらうのは現場密度試験と地盤の平板載荷試験です。このあたりがオーソドックスなコースになります。
―では、どの試験からやるといったことが決まっているわけではなく、配属した拠点によって変わっていくことが多いということですか?
宮下部長:入社していただいたときに、各個人ごとに受け入れの部署の方と相談しながら年間の教育計画を決めていて、それをベースにしています。あとはその年によって入ってくる業務に多少波がありますので、その都度微調整しながら進めています。
パートナーシップシステムについて
―このパートナーシップシステムを考えた経緯を教えてください。
宮下部長:パートナーシップシステムについて考え始めたとき、現場試験に従事している社員が6、70名いたと思いますが、より広域的な業務や難易度の高い業務に継続的に挑戦していってほしいという思いがありました。それを可能にするために、地元に根付いた品質管理業務を協力していただく、外注業者さんとはまた違う形の「パートナー」を探していたという経緯があります。
―PS社員の方には、地元に根付いて作業をしていただくということですね。
宮下部長:はい。地元に根付いた管理業務は極力PS社員さんに行って頂いて、当社の社員はもっと広い視野、エリアで活躍していっていただきたいと考えています。
―パートナーシップシステムを導入してよかったことはありますか?
宮下部長:やはり当社の社員だけで全ての現場に対応することは難しい状況になっておりますので、協力していただける方が専属でいらっしゃるというのは非常に心強いですし助かっています。
今後の展開について
―今後どのような展開を考えていますか?
宮下部長:今はどこの拠点も忙しい状況なので、まずはそこを手伝っていただけるPS社員さんを増やしていきたいです。PS社員さんが増えて当社の社員の手が空けば、その部分で技術開発や新しい商材などを展開していろいろな仕事になっていく、という形の土台になるかと思っています。
また、PS社員さんが増えて、お客様からの信頼を得ながら自分たちで現場を回せるようになって、営業からも引き継げるという状況まで持っていければ、そのような店舗はFC店にして当社の社員が新しい事業に挑戦できるようにするというパターンにも繋げていきたいです。
今回インタビューにご協力してくださったのは、現場試験部の宮下部長です。
詳しくご回答いただき、ありがとうございました!
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