【ブログ】八王子市主催の自然観察会に講師として参加しました!
10月23日に八王子市の公園で市が主催する自然観察会に講師として参加しました。
八王子市には市が管理するたくさんの公園がありますが、地域の魅力をより高める都市公園として有効に活用するために、今後の公園のあり方を検討する様々な取り組みが行われています。その一環として、周辺の住民が公園内の自然を観察し、公園に関する様々な意見を話し合う場として開催されたのが今回の自然観察会でした。
この公園の周辺は、古くから薪炭林として地域住民が利用していた里山でしたが、1970年以降の多摩ニュータウンの開発に伴い、急速に都市化が進んだ経緯があります。周りの里山とは分断されていますが、開発から辛うじて残った森であり、開発が進む森林の狸と人間との闘いを描いたまさしくジブリの舞台のような場所です。
この公園の動植物の調査をしてみると、細々とですが想像以上に多様な生物たちが生息していることが分かりました。その調査結果を説明し、さらに増えつつある外来種やナラ枯れ等の問題についても紹介しました。
また、参加してくれた子供たち向けに、セミの抜け殻から種の同定を行ったり、葉っぱやどんぐりから生育する樹種を当てたりするネイチャーゲームも行いました。
2時間程度の短い時間でしたが、小さな公園でも様々な生物がたくましく生きていること、都市公園の楽しみ方などを感じてもらい、より身近な自然に興味を持っていただくきっかけになったのではないかと思っています。
私にとっても非常に良い経験であり楽しい時間でした。
土木管理総合試験所では、環境保全計画のための動植物調査等も行っております。
動植物調査について、詳しくはこちらをご覧ください。