【地盤】GRRシート工法
GRRシート工法とは
従来の支持地盤から支える工法と異なり、基礎直下にシートを敷いて不同沈下と沈下量を防止する工法です。使用するシートは引張強度、引裂強度が大きく、荷重を分散する耐久性の高いシートであるため、住宅地盤補強シートとして最適です。 シート状の補強材を2方向に(縦横)敷設することにより、土のせん断抵抗を高め、住居の不同沈下を防ぎます。 また、土に加わっている力を補強材に均等に分散させることにより、均質地盤を形成することを目的とする工法です。
工法の特長とメリット
特徴①表層改良の設計で、改良の深さが大きくなってしまった場合、GRRシートを使用することで、改良厚さを大幅に凝縮できます。
特徴②文化財埋蔵地域で、杭や地盤改良が採用できないときに有効です。
特徴③掘削深度が浅いので、残土処分の量が少ない工法です。
メリット①軟弱層が厚く、杭や地盤改良のコストが高いとき、他の工法より安価です。
メリット②狭い現場でも作業性がよく敷設作業は短時間で完了できます。
採用できないケース
①軟弱層の厚さが異なっている場合(切盛地盤にまたがっている場合も含みます)
②軟らかい地盤に新たに盛土した場合(沈下板による計測で沈下が収束したことを確認できた場合は除きます)
③未分解の著しい有機質土が分布している場合
④その他、特殊な地盤状況となっている場合
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