【環境】橋梁等建設物の塗料の有害物質の分析 (鉛・クロム・PCB)
2021年7月27日に橋梁塗膜の鉛/PCB/六価クロム対応
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橋梁等建設物の塗料の有害物質の分析(鉛・クロム・PCB)
試験概要
試験の目的は過去に鉛、六価クロム、PCB等の有害物質を含有する塗料が使用されていた橋梁等の鋼構造物の塗装の塗り替え時の剥離・ケレン作業を行う作業者の安全確保。剥いだ塗膜くずの適切な廃棄です。
橋梁以外の鋼構造物として洞門、排水機場の鋼構造物、鋼製タンク(石油、ガス)、ダム、水門、鉄管の鋼構造物、船舶があります。
橋梁等の鋼構造物には過去に鉛、クロム、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、コールタール(タールエポキシ樹脂)等の有害物質を含んだ塗料が用いられていました。これらの有害物質を含む塗膜の剥離工事を行う前には、 安全対策として以下の①~③が必要となります。
なお鋼製橋梁以外にも鋼製洞門、排水機場の鋼構造物、鋼製タンク(石油貯蔵タンク、ガス貯蔵タンク)、水門・鉄管の鋼構造物、鋼製船舶にも有害物質含有塗料が使用されていた可能性があります。
①剥離・かき落とし時の作業者の安全確保
②周辺環境への飛散防止対策
③塗膜くずの適正な廃棄
※暴露防止については以下の通達が発せられています。
「鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」平成26年5月30日厚生労働省通知(基安労発0530第2号、基安化発0530第2号)
当社では①、③に対応した分析を承ります。
仕様書・参考文献
① 採取関連
- 鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康被害防止について[平成26年厚生労働省]
- 鋼道路橋防食塗装便覧
- ポリ塩化ビフェニルを含有する可能性のある塗膜のサンプリング方法について(通知)[令和元年環境省]
- ポリ塩化ビフェニル含有塗膜 調査実施要領(第2版)[令和2年環境省]
- 橋梁補修事業の鋼橋塗装塗り替えにかかる事前調査の実施について [平成29年国交省]
② 基準について
- 鉛中毒予防規則(昭和47年労働省令第37号)、特定化学物質障害予防規則(昭和47年労働省令第39号)、労働安全衛生法施行令(参考)
- ポリ塩化ビフェニル汚染物等の該当性判断基準について(令和元年 環境省通知)
- 金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令(昭和48年2月17日総理府令第5号)
③ 分析方法について
- 低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版)[令和2年環境省]
- JIS K 5674:2019 鉛・クロムフリーさび止めペイント
- 産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年2月17日環境庁告示第13号)
④ 廃棄について
- 塗膜の除去工事に伴い排出されるポリ塩化ビフェニル廃棄物の処理責任について(通知)[平成3年環境省]
剥離・かき落とし時の作業者の安全確保/塗膜くずの適正な廃棄/塗膜廃棄に係るPCB含有基準について
資料ダウンロードはこちら。下記に表示されています資料のすべてをご覧になれます。
塗膜の採取について
当社では高所作業車、オペレーター、交通誘導員の手配も承っており、現場での採取から分析まで行います!
近頃、橋梁の塗替え工事のケレン作業時に作業者が鉛中毒を起こす事故が起きています。 当社では塗膜の有害物質調査であっても塗膜の飛散を防ぎながら作業を行っています。
また、調査時の鉛作業主任者及び特定化学物質作業主任者の配置も可能です。
塗膜の飛散が起きない、湿式剥離剤を用いた調査塗膜採取の作業の様子。
塗膜の飛散が大きいケレン棒での剥離をビニール袋内で行うことにより、塗膜の飛散を最小限に抑えながら乾式にて塗膜の採取を行っています。
塗膜の復旧について
何層も塗り重ねるような仕様の現場においては何度も現場に向かう事となり、復旧に手間が掛かっていましたが、メタモルシート#1(NETIS登録:SK-210003-A)で復旧すれば、鋼材に貼るだけで重防食塗装と同等の防食性を付与することができます。
ご不明な点等御座いましたらお気軽にお問い合わせください。