【ブログ】NEXCO東日本東北支社の新人基礎研修を実施しました
土木管理総合試験所 東日本試験センターにてNEXCO東日本東北支社の新人研修のお手伝いをさせていただきました。
NEXCO東日本東北支社は例年自社にて新入社員研修を実施されておりましたが、今年は初の試みとして外部企業での実技研修を企画され、当社の試験センターをご利用いただきました。
研修名 |
新人基礎研修 |
実施日 |
2022年9月28日、10月5日 |
場 所 |
土木管理総合試験所 東日本試験センター |
対象者 |
NEXCO東日本東北支社 新入社員の皆様 |
研修内容について
土木工事の基礎知識や品質管理を理解するという位置づけとなっており、当社試験センターの設備にて土質試験の実習・演習の実施と、その講師を担当させていただきました。その中から一部をご紹介いたします!
粒度試験
土の粒度分布を調べるもので、ふるい分析を体験していただきました。
学生時代に授業で経験があるという方もいらっしゃったので、スムーズに作業をしていました。
同じ試料でも、丁寧な作業を行わないと人為的誤差が大きくなることや、見た目以上に労力を有することなどを体験していただきました。
ふるい分け
液性限界・塑性限界試験
土は含水状態の変化により「液状」「塑性状」「半固体」「個体」と状態が変化します。
液状と塑性の境界を液性限界、塑性と半固体の境界を塑性限界といい、そのときの含水比を調べるのが液性限界・塑性限界試験です。
液性限界試験の実習では、「試料を均一な厚さで黄銅皿に入れるのが難しい」という声も聞こえてきましたが、苦戦しながらも丁寧に作業されていました。
液性限界試験
塑性限界試験の実習では、試料を直径3㎜のひも状にしたときに、試料が切れ切れになってしまう時の含水比を求めますが、「切れ切れとなる状態」の判断が難しい様子でした。
当社の技術員にアドバイスを受けながら進めてくださいました。
塑性限界試験
CBR試験
CBR試験は、路盤材や路床材の強さを示すCBR値を求める試験です。
CBR試験を行うためには、まず供試体を作製する必要があります。今回は、試験センターにある突固め試験機を実際に動かして供試体作製を行っていただきました。
締固め試験
供試体が作製できたら、4日間の水浸を経て貫入試験でCBR値を求めます。
あらかじめ水に浸けておいた試料を使って試験を行いましたが、メモを取りながら熱心に説明を聴いてくださいました。
供試体の水浸
最後に演習問題に取り組んでいただき、研修は終了となりました。
おわりに
研修のご担当者様より「試験設備が全て揃っていましたし、説明も適切だったので研修生たちもよく理解できたと思います」とのご感想をいただきました。当社試験センターをご利用いただき、ありがとうございました。
当社では、試験センターを「オープンラボ」とし、見学や研修希望のお声にも柔軟に対応しております。お気軽にお問い合わせください。
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