浸透探傷試験(PT試験:Penetrant Testing)は、試験体表面に開口している微細なきずの中に液体(浸透液)を浸み込ませ、次にこの浸み込んだ液体を表面に吸い出すと同時に表面に広がらせ、液体の大きなにじみ模様として容器の漏れや溶接部の傷を検出する方法で、液体の毛細管現象とぬれの現象を利用しています。
浸透探傷試験の特性としては、次のことがあげられます。
JIS-Z 2343:2017 非破壊試験-浸透探傷試験
鉄、ニッケル、コバルト及びその合金などのように磁石に強く引き付けられる物質を強磁性体といい、この強磁性体の試験品に磁界を作用させると、試験品は磁化されて内部に磁束を生じます。
試験品の表面及び表面直下に磁束を遮るようなきずがあると、その部分で磁束が空間に漏洩して、きずの両側にN、S極の磁極が発生します。この時に試験面に磁粉(鉄製の微粉末)を散布すると、きずの磁極部分に磁粉が吸着され磁粉模様を形成します。
きず部に吸着された磁粉模様は、実際のきずの幅にくらべ数倍から数10倍の大きさに拡大されるため、容易にきずの存在を知ることができるようになります。
磁粉探傷試験(MT試験:Magnetic Particle Testing)は、その性質を利用し、磁粉を試験面に散布してきずを検出します。
磁粉探傷試験の特性としては,次のことがあげられます。
主要な鉄筋継手部の品質を、目視・寸法測定・超音波探傷を用いて評価します。主筋継手部に用いられる接合方法は、鉄筋ガス圧接、エンクローズ溶接、各種機械式継手の3種類です。
鉄筋ガス圧接部およびエンクローズ溶接部について、超音波検査により欠陥の有無を検査します。 また、SYゲージを用いて外観検査を行います。
近年は機械式継手部の採用が多くなってきており、これらの検査にも対応します。
RC構造物の新設工事、耐震補強工事においては、鉄筋の継手部(フレア溶接、圧接および機械式)が所定の引張耐力を有しているか、引張試験により確認します。
また、年月の経過した既設構造物の健全度調査では、鉄筋の腐食により引張耐力の低下が生じていないか、構造物から鉄筋を切り出し、引張試験により確認する場合もあります。
生材および鉄筋継手試験体は以下の規格に準じて試験を行います。
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