
一二三北路株式会社 執行役員土木部長 坂下淳一様
社名 | 一二三北路株式会社 |
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北海道札幌市を拠点に、地下インフラ整備や道路維持管理を担う一二三北路株式会社様。近年、全国的にインフラ老朽化や道路陥没事故への関心が高まる中、同社では地下空間の見える化や防災DXに積極的に取り組んでいます。
その取り組みの一環として実施したのが、下水道推進工事の施工後における地下状況の把握です。
今回は、一二三北路株式会社 執行役員土木部長 坂下淳一様に、防災DXへの想いと地下探査活用の背景についてお話を伺いました。
また、株式会社岩崎 法人営業部 建設システム課 主任 岩本光祈様にもご協力いただき、今回の取り組みが生まれた経緯についてお話を伺いました。
本調査事例では、下水道推進工事における施工後の地下状況把握を目的として、当社が地下探査を実施しました。
依頼前の課題
ー御社の業務と役割について教えてください
一二三北路株式会社 坂下様(以下、坂下様):
当社は札幌で創業して以来、56年にわたり地域インフラ整備を支えてきました。土木・建築事業に加え、道路維持管理や下水道緊急工事を担う維持事業、送電設備や地中配管工事を担う電力事業などを有し、地下インフラと深く関わる事業を展開しています。グループ会社においても下水道管更生事業を行うなど、地下インフラと密接に関わる事業を展開しているところが特徴です。
私は現場部門の統括をしています。新技術の導入や新たな取り組みの推進を担っており「これまでやったことのないことにも挑戦していく」という意気込みのもと、防災DXや地下インフラの見える化にも力を注いでいます。
ー地下インフラの維持管理や防災DXに取り組む中でどんな課題を抱えていたのでしょうか?
坂下様:
札幌市内には地下鉄や地下歩道に加え、上下水道、ガス、電力、通信など多くの地下インフラが整備されています。しかし、実際の工事現場では図面と現況が一致しないケースも少なくなく、地下情報が十分に把握できないことによる施工リスクや、想定していなかった埋設物の発見による施工計画への影響が課題となっていました。
また、近年は地下インフラの老朽化や陥没事故への関心も高まっています。北海道では、国道などの幹線道路において調査や整備が進み地下インフラの情報化が進んでいます。一方で地域住民が日常的に利用する生活道路では、地下情報の蓄積や活用が十分とはいえない状況があります。
生活道路こそ、人々の暮らしに最も身近なインフラです。地下の状況を正確に把握し、その情報を将来の維持管理に活用していくことが重要だと考えています。
こうした背景から当社では、地下インフラの見える化を進める手段として地下探査に着目しました。
坂下様:
当社ではこうした課題を解決するため、BIM/CIMや点群データを活用した地下空間の見える化にも取り組んでいます。地下埋設物を三次元で可視化することで、設計と現況との違いや施工時の干渉リスクを把握し、より安全な施工計画につなげています。
また、地下探査データを活用した地下インフラの見える化にも取り組んでいます。
将来的には、施工前後の地下状況を把握し、維持管理に活用できる情報として蓄積することで、より安全で持続可能なインフラ管理を目指しています。
地下インフラの見える化を進め、データとして残していくことも防災DXの一つと考えています。

依頼の決め手
左から 株式会社土木管理総合試験所・中沢、一二三北路株式会社・坂下様、株式会社岩崎・岩本様
ーはじめて株式会社土木管理総合試験所を知ったきっかけはなんでしょうか?
坂下様:
「地下探査ができる会社」を探して、2026年4月に開催された「岩崎トータルソリューションフェア」に参加しました。
会場で中沢さん(株式会社土木管理総合試験所 営業本部 中沢)とお話しして、すぐに相談してみようという流れになりました。タイミングも良く、とんとん拍子で進んでいきました。
ー 一二三北路株式会社と株式会社土木管理総合試験所をつなげたきっかけはなんでしょうか?
岩崎トータルソリューションフェア主催
株式会社岩崎 岩本様(以下、岩本様):
岩崎トータルソリューションフェアは、毎年4月頃に2日間にわたって開催している当社の展示会です。
当社とお取引のある各種仕入れ先様が出展し、岩崎のソリューションを網羅的にご紹介する場となっております。
建設業・官公庁・測量業などのユーザー様にご来場いただき、業務上の課題解決に向けたヒントを探していただいております。
当社は商社ですので、現場関連のソリューションからバックオフィス関連まで幅広く展示しております。
展示ブースを見て回る中で、探査だけでなく解析や報告書作成まで対応できる会社は土木管理総合試験所様だけでした。
坂下様からも発注者へ説明できる報告書が欲しいというご要望があり、双方のニーズがマッチすると感じました。
ー株式会社土木管理総合試験所へ依頼する決め手はなんでしょうか?
坂下様:
先ほど岩本さんからもありましたが、地下探査だけでなく解析し、報告書までまとめてくれることが大きかったですね。同じ方向を見ながら提案してくれて、予算を踏まえた相談もできました。
依頼後の効果
ー実際に依頼してみていかがでしたか?
坂下様:
施工現場は事前に打合せしていた状況から変更になることがよくあります。
それを踏まえたうえで、こちらが考えていた地下探査範囲だけでなく、現場状況や掘削方法の確認をしたうえで、『ここも計測した方がいい』など計測ラインの検討や調査範囲の提案をしてくれました。
ただ依頼されたことをやるだけではなく、施工方法まで理解した上で提案してくれるので、計測ノウハウの豊富さを感じました。
さらに解析結果や報告書では、埋設物や土層の違いによる波形の説明まで記載されていて、発注者へ説明できる内容でした。
質問が出そうなポイントまで整理されていて、とても助かりました。

地下探査状況
ー今後、地下探査や地下インフラ情報をどのように活用していきたいですか?
坂下様:
当社では、地下探査を活用した事例を積み重ねながら、その有効性を北海道の建設業界へ広げていきたいと考えています。将来的には、施工前後の地下探査が適切に評価され、工事成績や維持管理の仕組みの中に取り入れられることで、地下インフラの安全性向上につながることを期待しています。
その背景にあるのは、「地域の皆様に安全・安心にインフラを使い続けてほしい」という想いがあります。目先の工事や利益だけでなく、その先に暮らす人々や次世代のことを考え、安全なまちづくりに取り組んでいます。
地下探査の活用は、その想いを形にするための一つの取り組みです。地域インフラの安全確保に向けた挑戦は、これからも続いていきます。

ー岩本様から見た今回の取り組みについてどのように感じていますか?
岩本様:
地下探査のニーズは近年高まっており、ユーザー様からの関心も高い状態です。従来、当社ではレンタル機の貸出のみの対応にとどまっておりましたが、今後、土木管理総合試験所のご協力のもとで報告書作成まで一括して請け負うご提案ができる点は大きな強みになると感じております。今回の取り組みで坂下様もお話しされていたように、国道などの大型道路では実績があり、レンタル機で調査する建設会社もありました。
一方で、生活道路ではそのような実績がなかったため、市民の皆様にとっても今回の工事で地下探査を行うことは安全・安心の担保材料となります。地域のインフラ工事として大きな一助になるかと存じます。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
株式会社土木管理総合試験所 中沢:
今回の取り組みは、地下インフラの安全性向上だけでなく、将来の維持管理に活用できる記録を残すという点でも大きな意義があります。施工前後の状況を把握し、その情報を蓄積・継承していくことは、将来の事故防止や安全なまちづくりにつながります。
当社も、一二三北路株式会社様が目指す地域インフラの安全確保に向け、地下探査や解析技術を通じて継続的に支援するとともに、その有効性を広く発信してまいります。
一二三北路株式会社は、北海道札幌市に本社を置く総合建設会社です。土木・建築事業をはじめ、道路維持管理や地下インフラ整備、下水道関連工事などを手掛け、地域社会の安全・安心なインフラづくりを支えています。
株式会社岩崎は、北海道札幌市に本社を置くシステムソリューション商社です。測量・建設ICT・環境防災・IT分野において、機器販売やレンタル、自社開発ソリューションの提供を行い、北海道の建設・測量・公共インフラ分野を支援しています。1947年の創業以来、地域に密着した技術サービスを展開しています。
土木管理総合試験所では、他にも様々な試験・調査を承っております。
お打合せ、見積からご提案まで対応致します。まずはご相談ください。
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