アンカーには、先付アンカーと後付アンカーがあり、母材コンクリートを打ち込む前に所定の位置に設置しておくアンカーが「先付アンカー」であり、母材コンクリートの硬化後、所定の位置に穿孔などを行い固着させるアンカーを「あと付アンカー」と言います。
当社では、あと施工されたアンカーやロックボルトなどが母材コンクリートと安全に定着されているかを試験で検証し品質管理を支援します。
母材コンクリートに施工されたあと施工アンカーを引張試験により適切に施工されたかを試験します。
一般的には、設計用引張強度に等しい荷重まで引張加力を行い、この荷重に対してアンカーの抜けだし等の過大な変形を起こさず耐えられれば合格とします。
土木学会:コンクリートのあと施工アンカー工法の設計・施工指針(案)コンクリートライブラリー141,2014
橋梁では、あと施工により落橋防止装置をアンカーボルトで固定することが多く、アンカーボルト定着長は、全数測定が規定されています。
このアンカーボルトが十分性能を発揮するためには、設計上の定着長さを満たしている必要があり、その定着長さを測定する方法が、超音波探傷器を用いた超音波パルス反射法によるアンカーボルト長さ測定になります。
また、NATMトンネルのロックボルトについてはNEXCO試験法713にて「ロックボルト工長さ検査試験方法」が規定されており、アンカーボルトと同様に超音波探傷器を用いて長さ確認をします。
国土交通省「土木工事共通仕様書」
東・中・西日本高速道路㈱「構造物施工管理要領」
ガードレール、ガードパイプ、転落防止柵等の土中埋め込み式の鋼製防護柵における支柱の根入れ長について測定機器を用いて非破壊により測定します。
当社は、一般社団法人 弾性波診断技術協会に加盟しており、専用の根入れ深さ測定装置NST-2(NETIS登録)を用いて測定いたします。
非破壊試験による鋼製防護柵の根入れ長測定要領(案)
平成24年6月 国土交通省大臣官房技術調査課
平日 8:30-17:30
© 2001-2025 C.E.Management Integrated Laboratory Co. Ltd.