【土質試験(室内)】土粒子の密度試験

土の物理的性質を知り各土質試験の整理に活用

土粒子の密度試験とは

土粒子の密度試験とは、土構造物に適用する材料の物理的特性を評価するために実施される試験の一つです。この試験は、土質を理解し適切に利用するために必要な情報を提供します。

土粒子の密度試験は、土における土粒子部分の単位体積質量を表します。土を構成する成分は、主に無機質の鉱物や石灰質分、有機質分などです。
一般的な無機質の鉱物の密度が2.5~2.8g/㎤であるので、土粒子の密度も同じような値となることが多いです。有機質分を多く含む土は、土粒子の密度が2 g/㎤以下になることもあります。したがって、土粒子の密度のみから土の特性を表すことや土を分類することはできませんが、他の物性値の算出に利用される「基本物性値」として極めて重要となります。


1.試験概要

土粒子の密度試験

試験の概要

日本産業規格JIS A 1202を用いて、土の個体部分を構成する無機物および有機物の単立体積当りの質量を求めます。

この質量は、土の基本的性質である間隙比や飽和度を求める場合や、粒度試験における沈降分析にて必要となる値です。
土粒子の密度は次のような土質試験の整理にも用いられます。

  • 粒度試験の沈降分析における粒径の算出
  • 締固め試験のゼロ空気間隙曲線などの作図
  • 圧密試験の供試体の実質高さの算定

土粒子質量は炉乾燥して求め、その体積はピクノメーターを用いて同体積の水の質量を測定することで求めます。


試験結果

土は、土粒子(固体)、水(液体)、空気(気体)の3成分より構成されており、その体積、質量の構成割合から土の状態を表す諸量を数量化して表します。


土質の参考密度

上段:土質名
下段:密度ρs(Mg/m3)


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2.関連試験

液性限界・塑性限界試験
土が液体の状態に移る時の含水比( 液性限界(WL)) 及び、土が塑性状態から半固体状に移るときの含水比( 塑性限界(Wp)) を求める試験です。


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