岩石の点載荷試験は、岩石の引張り強さや一軸圧縮強さの推定、分類の指標として有効なことから重要な岩盤構造物、特にトンネルの設計・施工あるいは安定性評価において簡便な試験の一つとして行われる試験です。
一軸圧縮試験や圧裂試験等の試験結果が岩石の含水量、寸法効果、形状効果、載荷速度、試験片の仕上げ精度そして層理面に対する載荷方向等の試験要因によって影響を受けるように、点載荷試験についても同様なことが言えます。したがって、可能な限り同様の試験環境下で統一的な方法で試験を行います。
岩石の点載荷試験は、公益社団法人地盤工学会JGS 3421に基づき、
調査対象岩盤より採取された試料から、試験が実施可能な大きさの岩石、礫、ボーリングコアの供試体を用いて試験します。供試体は、必要に応じて簡単な整形を行う場合もあります。
供試体の寸法は、載荷点間隔と供試体幅の関係ならびに載荷点間隔、等価コア径、供試体幅、載荷点距離の関係によって、下記図の供試体の形状毎の条件を満たす必要があります。
円柱(横)
円柱(縦)
直方体
不規則塊状体
球状体
Is(50)=F・Is
F=(De / 50)0.45
Is(50):補正点載荷強さ(MN/m2)
F:寸法補正係数
※ 一般的には、Is(50)の20~25倍が一軸圧縮強さに対応するとされています。
平日 8:30-17:30
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