耐震・免震のための地盤調査

地盤の動的特性を把握し、適切な耐震・免震対策を講じます

耐震・免震のための地盤調査とは

耐震・免震のための地盤調査とは、地盤の動的特性を把握し、地震時の地盤の挙動を予測することで、適切な耐震・免震対策を講じるための調査です。調査結果を建物や構造物の基礎設計に利用することで、効果的に耐震・免震性能を向上させます。

1.試験概要

ボーリング調査

ボーリングとは、地盤に細長い円筒状の穴を掘削して、地層の構成や地質の状況等を把握するための地盤調査方法です。
ボーリングによる試料採取(サンプリング)から地層状況および土・岩質性状を把握したり、ボーリング孔を活用した各種試験・計測から地盤強度や物理・変形特性等の判定などをします。


常時微動測定

常時微動とされる振動は、地震時におけるその地盤の揺れ方とある程度の共通点を持っており、常時微動測定の結果から地震時の地盤の揺れ方を推定することができます。
地表計と地中計(ボーリング孔内)で同時に微動観測を行うことにより耐震・免震等の設計において重要な資料を作成することが出来ます。
捉える周期範囲に合わせて、複数種類の微動計(換振器)が存在し、上下1成分と水平直交2成分を持ちます。


速度検層(PS検層)

速度検層とは、単一のボーリング孔を利用して弾性波速度の深さ方向の分布を求める探査手法です。P波のみを測定する場合を速度検層、P波およびS波両方を測定する場合をPS検層、高い周波数領域の波動を用いる場合を音波検層と区別して呼称することもあります。
地表で起振したP波・S波を孔内の受振器で受振する「ダウンホール法」や孔内で起振したP波・S波を孔内の受振器で受振する「孔内起振受振法(サスペンション法)」などがあります。

弾性波検層

弾性波検層では、ボーリング孔内に受振器(ハイドロフォン)を設置した状態で、構造物のコンクリート面または杭自体をハンマーで打撃し、弾性波動を発生させ、孔中受振器でその波を観測します。
構造物基礎杭の根入れ深度を把握することのできる従来型の探査方法で、「ボアホール・レーダー探査」、「磁気検層」を併用することで様々な調査目的へのアプローチが可能となります。













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