【地質調査】ボーリング

地盤情報を解析し、目的に合わせた調査方法や課題の解決策をコンサルティング

ボーリングとは

地質調査は、調査対象や調査目的に合わせて、様々な調査を組み合わせて実施します。その中でも一般的な調査方法のひとつとして「ボーリング」が挙げられます。
ボーリングとは、地盤に細長い円筒状の穴を掘削して、地層の構成や地質の状況等を把握するための地盤調査方法です。
ボーリングによる試料採取(サンプリング)から地層状況および土・岩質性状を把握したり、ボーリング孔を活用した各種試験・計測から地盤強度や物理・変形特性等の判定などをします。


1.試験概要

試験の概要

機械ボーリングは、コアバーレルの先端に取り付けられたビットに給圧と回転を行うことで地盤を掘削します。
機械ボーリングは、地層状況の正確な把握と同時に試料採取を目的とした「コアボーリング」とボーリング孔を利用した原位置試験を目的とした「ノンコアボーリング」に二分されます。
当社では、様々なボーリングに北海道から沖縄までの全国ネットワークで対応いたします。




コアボーリング

コアボーリングは、品質の高い土の採取を目的とするため、ダブルコアバーレルを用いて土・岩試料の採取(サンプリング)を行います。
掘進作業状況や採取試料により地層状況および土・岩質性状を把握することを主目的とします。


ノンコアボーリング

ノンコアボーリングは、土の採取を目的としないため、シングルコアバーレルを用いて掘進を行い、掘進作業状況や採取試料により地層状況を把握します。
任意深度にて原位置試験(標準貫入試験等)やサンプリング等を実施することを主目的とします。
当社では、水平ボーリングや海上ボーリングといった手法にも対応可能です。




業務の流れ

ボーリングは、下記の流れで行います。
また、ボーリング業者の手配のみをしてほしいといったご要望にも臨機応変に対応いたします。

2.各種試験・計測ラインナップ

当社では、下記のような豊富なラインナップに対応しております。

試験・計測名 目的
標準貫入試験(SPT) 地盤の工学的性質(N値)の計測
孔内水平載荷試験(プレッシャーメータ試験) 旧LLT試験
水平方向の地盤強度・変形特性(弾性係数等)の把握
現場透水試験 地盤の透水係数・間隙水圧の把握
簡易揚水試験 地すべり地の地盤の透水性の把握
常時微動測定 地盤の固有周期を計測
耐震・免振構造設計に利用
磁気検層・電気検層・密度検層・速度検層 地盤の様々な物性の把握
弾性波トモグラフィー解析 3次元の地質解析
音波探査・解析 地質構造の把握
ボアホールレーダー 地下構造の探査
地下水検層・流向流速測定 地下水流動層の把握

各種試験・計測について、詳細は下記ページよりご覧ください。


3.試験の組み合わせ例

調査対象および目的に対する必要な試験の組み合わせ例を整理しています。
目的・ご要望に合わせて必要な試験・計測をご提案させていただきます。ぜひご相談ください。

調査対象 目的 必要な試験(一例)
独立した基礎 支持力、沈下、水平抵抗確認
杭基礎の場合は腐食性調査
水圧測定
載荷試験/深層載荷試験/K値測定/間隙水圧測定
物理試験/一軸圧縮試験三軸圧縮試験圧密試験
斜面の安定 地層分布の推定
せん断力の決定
水位の確認
ボーリング/サウンディング
物理試験/一軸圧縮試験三軸圧縮試験圧密試験
深い根切り 地層分布の推定
せん断力の決定
水の確認
クイックサンド及びヒービング土圧の決定
現場透水試験/揚水試験
物理試験/室内透水試験
高盛土 地層分布の確認
せん断力の決定
圧密特性の判定
ボーリング/サウンディング
物理試験/一軸圧縮試験三軸圧縮試験圧密試験
ダム並びに止水構造物 地層分布の確認
支持力と沈下の判定
透水性の確認
ボーリング/サウンディング/現場透水試験/揚水試験
物理試験/一軸圧縮試験三軸圧縮試験圧密試験/透水試験

関連する土質試験について、詳細は下記ページよりご覧ください。


4.事例

各種トンネル内の健全度調査ボーリング

ボーリング実施状況①

ボーリング実施状況②

 

目的 機能や状態、安全性の健全度を評価し、長寿命化に役立てる。
調査・試験

コアボーリング、PS検層、各種室内試験

現場

各種トンネル内

現場課題
  • 交通規制が必要になるため、作業時間に制限がある
  • 施設によっては資機材の設置スペースや運搬方法が限られている場合がある
対策

時間/スペース/運搬方法 等の厳しい制約に対応するため、多岐に渡るボーリング工の手順・方法から複数パターンを検討し、実際の資機材を使用してシミュレーションを実施。加えて、足場の形、組み方の工夫や運搬用機械の検討も行った。

効果
  • 手順・方法等に関する入念な準備により限られた時間内で仮設・掘削・撤去までを遂行した
  • 足場の形や組み方の工夫により効率化とともに省スペース化を実現した
  • 適切な運搬方法を選択し、運搬負担を軽減した

 

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