基礎設計のための地質調査

各種構造物の基礎設計に必要な地盤情報を提供します

基礎設計のための地質調査とは

建設事業は「構想・計画」→「設計」→「施工」→「維持管理」の段階に分類できますが、地質調査は主に「設計」段階で行われ、「地盤の性質」を詳細に把握することを目的とします。
これにより地盤の強度や安定性、地下構造等を評価することができ、適切な基礎設計に繋がります。当社では、各種インフラや建物等、どのような構造物に対しても必要な地盤情報を取得・解析いたします。 

1.試験概要

ボーリング調査

ボーリングとは、地盤に細長い円筒状の穴を掘削して、地層の構成や地質の状況等を把握するための地盤調査方法です。
ボーリングによる試料採取(サンプリング)から地層状況および土・岩質性状を把握したり、ボーリング孔を活用した各種試験・計測から地盤強度や物理・変形特性等の判定などをします。


標準貫入試験(SPT)

標準貫入試験は、ボーリング孔を利用して行われる代表的な試験です。原位置における土の硬軟・締まり具合を判定するN値の測定を目的に実施されますが、試験に使用するSPT(Standard Penetration Test)サンプラーが中空のため、同時に土層構成を判定する撹乱試料(乱した試料)の採取も可能です。
試験方法は、JIS A 1219-2013「土の標準貫入試験方法」に規定されています。


孔内水平載荷試験(プレッシャーメータ試験)

孔内水平載荷試験(プレッシャーメータ試験)は、ボーリング孔において孔壁面を一様な圧力で載荷することによって、指標値としての地盤の変形係数、降伏応力および極限圧力を求める試験です。試験方法は、JGS 1531-2012「地盤の指標値を求めるためのプレッシャーメータ試験方法」に規定されています。

※地盤工学会基準においては 2012 年に「孔内水平載荷試験方法」から「プレッシャーメータ試験方法」に名称変更されました


速度検層(PS検層)

速度検層とは、単一のボーリング孔を利用して弾性波速度の深さ方向の分布を求める探査手法です。P波のみを測定する場合を速度検層、P波およびS波両方を測定する場合をPS検層、高い周波数領域の波動を用いる場合を音波検層と区別して呼称することもあります。
地表で起振したP波・S波を孔内の受振器で受振する「ダウンホール法」や孔内で起振したP波・S波を孔内の受振器で受振する「孔内起振受振法(サスペンション法)」などがあります。


高密度表面波調査

測定方法は地表面の測線上に等間隔に受信器を設置し、地表面をカケヤなどで鉛直方向に打撃することで振動を与え、その振動をマルチ・チャンネルで受信することにより表面波を抽出します。
ランドストリーマー・ケーブルを利用することで広範囲の調査を迅速に実施できます。

地質構造や緩み領域の把握のほかに、これらの定数を推定するのにも利用することが可能です。したがって、ボーリングやサウンディングと併用することで、より詳細な土質定数を得られ、また表面波探査は屈折法では探査できない硬軟互層の地盤に対しても適応可能であり、空洞調査にも有効です。

用途としては支持層・基盤層の深度確認、地盤改良効果判定、液状化予測、空洞、埋設物、堤防の健全度調査住宅地盤調査、地中埋設管路敷設地盤調査、堤防診断調査、地盤改良評価調査、舗装路盤調査等、広範など、多岐にわたります。


地下水調査

地下水調査は、地下水の位置、水位、流向・流速、透水係数、間隙水圧などを把握するために実施される試験です。地下水は地盤の安定性と密接な関係があるため、試験結果は建設事業の基礎設計において非常に重要です。また、地下水の水質や動向を把握することで、環境保全や災害リスクの管理にも寄与します。

耐震・免震のための地盤調査

地盤の動的特性を把握し、地震時の地盤の挙動を予測することで、適切な耐震・免震対策を講じるための調査です。調査結果を建物や構造物の基礎設計に利用することで、効果的に耐震・免震性能を向上させます。












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