地下水調査

地下水の位置や特性を評価し、設計や環境保全に活用します

地下水調査とは

地下水調査は、地下水の位置、水位、流向・流速、透水係数、間隙水圧などを把握するために実施される試験です。地下水は地盤の安定性と密接な関係があるため、試験結果は建設事業の基礎設計において非常に重要です。また、地下水の水質や動向を把握することで、環境保全や災害リスクの管理にも寄与します。

1.試験概要

ボーリング調査

ボーリングとは、地盤に細長い円筒状の穴を掘削して、地層の構成や地質の状況等を把握するための地盤調査方法です。
ボーリングによる試料採取(サンプリング)から地層状況および土・岩質性状を把握したり、ボーリング孔を活用した各種試験・計測から地盤強度や物理・変形特性等の判定などをします。


現場透水試験

現場透水試験とは、地盤の透水係数および間隙水圧を得るために実施する試験です。
試験方法は「非定常法」と「定常法」の2種類を地盤の透水性などによって使い分けます。
「非定常法」は測定用パイプ内の水位を一時的に低下または上昇させ、平衡状態に戻ると
きの水位変化を経時的に測定して、地盤の透水係数を求める方法です。
対して「定常法」は揚水もしくは注水して、測定用パイプ内の水位が一定となった時の流量を測定して、地盤の透水係数を求める方法です。


簡易揚水試験

簡易揚水試験は、地すべり地の地盤の透水性を把握するために広く行なわれている方法です。通常の揚水試験とは異なり、一つのボーリング孔を利用して、地下水位が一定となるように地下水を汲みあげ、その揚水量を求めます。さらに、揚水を中止し、時間~水位回復曲線を求め、透水係数を算出します。

地下水検層

地下水検層は、孔内での地下水の流入・流出を検出し、地下水流動層を把握するために実施します。
測定原理は、孔内に電解物質(一般に食塩)を投入して孔内水の比抵抗値を強制的に低下させ、帯水層から孔内に地下水が流入すれば電解物質を含む孔内水が希釈されて比抵抗が増大することを利用し、経時変化を測定して帯水深度を把握しようとするものです。


流向流速測定

流向流速測定は、単一の測定孔を用いて水平方向の地下水の流れの流速と流向を求めるも
のです。
ボーリング孔内で最も地下水が流動している深度にて測定を実施することが必要となるため、先行して地下水検層を実施することが一般的です。
 

地下水源探査

当社では、ピンポイント地下水探査システムを利用した地下水源探査サービスを提供しています。
従来の地下水探査といえば比抵抗値や充電率(IP法)を用いた解析を行っていましたが、従来の解析方法に加え“特定周波数効果指数”を用いて解析を行うことで、探査精度の向上を実現しました。












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