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【ブログ】現場体験取材10~簡易支持力測定(キャスポル)試験編~

現場体験取材シリーズでは、当社の様々な現場を取材・紹介しています。
第10回となる今回は、GEOコンサルタント部の「簡易支持力測定(キャスポル)試験」の現場に行ってきました。


簡易支持力測定(キャスポル)試験とは

簡易支持力測定(キャスポル)試験 とは、キャスポル本体を使って試験地盤の支持力確認を目的とする試験です。試験より得られるインパクト値から、CBR値※1、K30値※2、qc値※3、せん断抵抗角(φ)※4、粘着力(C)※5など各種強度特性を算出できます。

地盤の平板載荷試験が難しい狭い場所での試験に適しており、基礎底面が小さいL型擁壁などで利用されます。本試験で精度よく測定できる土質範囲は最大粒径37.5mm以下、10mm以上の礫を30%以上含まない土質です。また、適用範囲は確認する支持力が294.3kN/m²以下で高さ5m以内の各種擁壁です。さらに、道路工事における路床のCBR値および地盤反力係数の算定にも利用されます。

※1 CBR値:California Bearing Ratio、路床や路盤の強さを評価する指標
※2 K30値:地盤反力係数、直径300mmの載荷板を用いて求められる地盤の沈下量1.25mmに対応する値
※3 qc値:地盤の強さを表す指標
※4 せん断抵抗角(φ):土を構成している土粒子間の相互の摩擦や嚙み合わせの抵抗を角度であらわすもの
※5 粘着力(C):
土粒子を互いに結合している力

調査機器

  1. 三脚(ランマー、加速度計、水平器内蔵)
  2. 表示器(データロガー)
  3.  印刷器
  4. 表示器本体用電池、充電器
  5. 予備電池
  6. 印刷器充電ケーブル
  7. ケーブル 1(表示器本体と三脚用)
  8. ケーブル 2(表示器本体と印刷器用)
  9. 肩掛けひも 1(三脚運搬用)
  10. 肩掛けひも 2(表示器本体用)

現場レポート

今回はL型擁壁の基礎底面で簡易支持力測定(キャスポル)試験を実施しました。試験箇所は非常に狭く確認する支持力も小さいため、簡易支持力測定(キャスポル)試験を実施する運びとなりました。 本現場で組み立てから測定まで見せて頂きました

それでは、現場レポートをお届けします!

現場で必要となる支持力の事前確認

現場で設置するL型擁壁に必要な支持力を確認します。確認する支持力は設計図面や安定計算書に記載されています。 今回の確認する支持力は56kN/m²でした。

現場開始

試験器組み立て

  1. 三脚を起こして、脚を伸ばし、安定場所に置きます。
  2. 表示器に落下防止の肩掛けひもをかけます。
  3. 表示器と三脚をケーブルで繋ぎます。
  4. 表示器の電源を入れます。
  5. 試験機を水平にする。試験を行うために適切な高さ(ランマーの持ち手部分に赤く線がある)で設置を行います。

試験装置は全て当社の熟練技術員に手配の手によって、スムーズに組み立てが進みました。  

▲ 試験装置(組み立て後)

測定開始

  1. 三脚を固定し、水平と高さを合わせます。
  2. おもりを上げて、レバーでおもりを落とし、地面の反発から強度を確認します。
  3. 試験地盤 1 箇所あたり、20cm の間隔で5 点測定を行い5点の平均値を求めます。

▲ 測定状況

現場終了

表示器から結果を印刷して、衝撃加速度(Ia)※6から粘着力(C)及びせん断抵抗角(φ)を換算し地盤の許容支持力度を算出します。その結果を基に、現場で必要となる支持力に対して合格か不合格かを判定します。
※6 衝撃加速度(Ia):ランマー(重錘)を所定の条件で地盤上に自由落下させた時に得られる数値

試験結果の判定は以下の通りです。
・合格:当初の設計通り施工が可能です。
・不合格:設計通り施工することが困難であると考えられるため、地盤補強などの対策が必要です。具体的には、砕石による置換えや現場の土にセメントや石灰を混合して地盤改良などの検討を行います。

当社では簡易支持力測定(キャスポル)試験から対策工の提案まで行うことができます。

▲ 表示器と印刷機を接続して出力された結果の見本

最後に

今回は、GEOコンサルタント部の簡易支持力測定(キャスポル)試験の現場に同行しました。
地盤の支持力を確認する方法として、平板載荷試験の他に簡易支持力測定(キャスポル)試験があることを知り勉強になりました。また、実際に試験状況を見ることができ、大変貴重な経験になりました。

今回の試験において、現場を案内してくださったGEOコンサルタント部の永山さん、そして後日、試験結果を丁寧に教えていただいたGEOコンサルタント部髙橋さんに心から感謝申し上げます。
ご丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。


▲ 左:永山課長、右:水越課長
GEOコンサルタント部総合試験課(中日本)
永山 佳輝さん



GEOコンサルタント部総合試験課(中日本)
髙橋 知大さん


当社では、様々な試験・調査を承っております。
お打合せ、お見積、ご提案まで対応いたしますので、お気軽にご相談ください。


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VU THI HOA
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マーケティング・広報課

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